地熱発電について
地熱発電の形式
バイナリー方式
地熱流体の温度が低く十分な蒸気が得られないときなど,地熱流体で沸点の低い媒体を加熱し,媒体蒸気でタービンを回し発電する方式です。アメリカやフィリピンなど海外ではこの方式を採用した発電所があります。日本では八丁原で2,000kWバイナリー発電設備の実証試験が平成15年から開始されています。
バイナリー方式
- 生産井(蒸気井)を使って地下深部の地熱貯留層より地熱流体を取り出します。
- この地熱流体を用いて予熱器,蒸発器によって低沸点の媒体を蒸気化します。
- この媒体蒸気はタービンを回し,電気を作ります。
- 発電後の媒体蒸気は,凝縮器によって液体にもどし,予熱器に導かれ,再び発電に利用されます。
- 低沸点媒体を加熱し終えた地熱流体は,還元井に導かれ,地下深部へ戻されます。
用語説明
- 地熱流体
- 生産に使用する地熱井から噴出する流体。ほとんどの場合、熱水と蒸気の混合流体のため二相流とも言います。
- タービン
- タービンは、発電機を回すための羽根車で、蒸気の力で回る風車のようなものです。1分間に3,000回転(50Hz地域)または3,600回転(60Hz地域)で発電機を回し、電気を作ります。
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