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イチゴの表面には、たくさんのツブツブがあります。実はこのツブツブの1つ1つが、“イチゴの果実”です。
名前を『痩果(そうか)』といいます。この小さなツブツブ1つ1つを割ってみると、その中に種が入っています。
それでは普段、私達が“実”だと思って頂いているあの赤い部分は何なのか?と言いますと、お花の中心にある『花托(かたく)』、または『花床(かしょう)』と呼ばれるものです。
“おしべ”や“めしべ”などを乗せる土台のようなもので、イチゴの場合、この『花托』がふくらんだものです。
イチゴのお花には“めしべ”がたくさんあります。“めしべ”は“おしべ”から花粉を受ける“受粉”によってこの『花托』が、大きくふくらんでいきます。
それがクッションのような役割をしながら、ツブツブの果実の部分を育てていきます。
このようにイチゴの実は、ふくらんだ『花托』の周りにツブツブの小さな果実が、たくさん付いたものです。
このイチゴのツブツブの数と、この『花托』の成長の具合は関係が深く、ツブツブの数が多いほど、『花托』も大きくなるそうです。
大きいイチゴほど、ツブツブの数が多い・・ということです。
イチゴのように、本当の果実以外の部分が大きくふくらんで、それが果実のように見えるものを、『偽果(ぎか)』と呼ぶそうです。
(2017/1/17放送分より)
(以下省略)
---転記終わり---
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