おたふく風邪は、感染すると顔がおたふくみたいになる所からきています。
おたふくは丸い顔立ちの女性で、頬がふくれていて鼻がひくいのが特徴です。
おたふくに関しては、最初の画像を見て頂ければわかるでしょう。
おたふく風邪とはどんな病気なのでしょうか?
おたふくはムンプスウイルスの感染による感染症です。
流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)が正式な名前になります。
主に2歳から12歳の子どもがかかる病気ですが、おとなも感染します。
おたふく風邪に感染すると発症後24時間以内に3分の1の確率で耳下腺(頬のあたり)の腫れが見られるようになります。
いわゆるおたふく顔になります。
2日目がもっともひどい状態になり、3、4目から腫れがおさまっていくとされています。
発熱の症状もでて、38度~39度の熱が3~5日間続きます。
10人に1人という高確率で無菌性髄膜炎と呼ばれる合併症がでます。
髄膜炎を起こすと激しい頭痛、嘔吐の症状がでます。
2週間程度で後遺症がなく治る場合がほとんどですが、大変危険ですので病院に受診してください。
おたふく風邪の中で、最もひどい合併症なのがムンプス難聴でしょう。
ムンプス難聴は1万人5000人程度に一人と言われていますが、実際もっとも多いのではないかと言われている合併症です。
最近では軽度と重度を合わせて1000人に1人がムンプス難聴になると言われています。
ムンプス難聴は軽度のものであれば改善がみこめますが、高度の難聴になるとほとんど改善しません。
ムンプス難聴はひどい場合は、片耳の音が全く聞こえなくなる場合があります。
ムンプス難聴は基本的に片方の耳のみに起こる難聴ですがまれに両耳に難聴がでることがあります。
おたふく風邪は昔はそれほど気にされていなかったようにおもいますが、現在では難聴のこともあり大変危険視されています。
ムンプス難聴はおたふく風邪の症状が重度だろうが軽傷だろが、髄膜炎が起ころうが起こらなかろうが関係ありません。
おたふく風邪に感染すれば誰にでも起こる可能性があるのがムンプス難聴です。
つまり、軽傷だから大丈夫と思っているといつの間にか難聴になっていたなんてことがありえるのがおたふくです。
おたふく風邪の名前こそ、陽気で軽そうですが合併症などがひどい点などを考えるとかなり危険視しておいた方が良い病気なります。
僕は兄からおたふく風邪をうつされて何ともありませんでしたが、兄弟が感染した場合は近づけない方がいいでしょう。
おたふく風邪の予防
おたふく風邪の対処法は予防接種を受けておくことが大切です。
おたふく風邪の予防接種は日本では任意になっています。
つまり、受けても、受けなくてもいいものですが、おたふく風邪を患った場合の合併症は大変危険なものになります。
1歳になった子どもには予防接種を受けさせることを強く推奨します。
また、大人でも予防接種を受けることもできます。
8年で抗体が弱くなるといわれているので8年に一回受けてもいいかもしれません。
それほどおたふく風邪にかかった時の合併症は危険なのです。
おとなになってから難聴になるのは大変困ります。
また、大人は重症になりやすく、難聴になった場合、の後遺症として耳鳴りなどの症状が強くなると言われています。
おたふく風邪にならないために予防接種を受けましょう。
子どもころに予防接種を受けたとしてもおたふく風邪にかかる場合がありますので再度、予防接種をうけることで抗体が復活します。
おたふく風邪は一度かかるとならない病気と言われているので、子ども頃にかかったことがある人は再度予防接種を受ける必要はありません。
間違った知識としておたふく風邪を子どもころに移しておくというものがありますが、髄膜炎や難聴のことを考えると大変危険ですのでやめてください。
今では誤った知識であり、大変危険なこととされています。
おたふく風邪のことを知っている人は多くいますが、その合併症の危険性について知らない人が多くいます。
おたふく風邪をしって、おたふく風邪にかからないように予防しましょう。
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