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Rubyでの開発が向いているサービスRubyは前述の通りRailsと組み合わせてRuby on Railsとして開発を行うことが一般的です。 Ruby on Railsは以下のようなサービスの開発に向いています。
スタートアップ企業のWebサービスRuby on Railsは開発効率が高いため、少人数での短期開発に向いています。 スタートアップ企業のWebサービスは短期間での継続的なローンチが求められます。 Ruby on Railsはいわゆるアジャイルと呼ばれる開発手法にも適しており、少人数でサービスの基本機能を立ち上げ、ユーザーのフィードバックを得ながら継続的にサービスを改善していくことに適しています。
WebAPI経由でのサービス展開WebAPIとはプログラムから利用するインターネット上のサービスです。 例えばGoogle MapやTwitterなど、多くのサービスがWebAPIを提供しています。 WebAPIのメリットは既存のサービスを組み合わせて新たなサービスを生み出せることです。 例えば気象データを提供するWebAPIをECサイトのサービスと組み合わせることで、他にはない特徴的なサービスを提供できるかもしれません。 Ruby on RailsにはAPIモードという構成があり、アプリケーションを構築する際にAPIモードを選択することでWebAPIを効率よく開発することができます。
データベースと組み合わせた基幹系システム意外かもしれませんが、Ruby on Railsは大量のデータ処理や、複雑な計算を行う企業の会計などの基幹系システムのサービス開発にも向いています。 Ruby on RailsはMVCと呼ばれる安定的なサーバアーキテクチャをベースとしています。 またデータベースとの連携についてもモデルクラスによるアクセスやコネクションプールなどに標準的に対応しています。 レガシーシステムを更新する際の選択肢として考えても良いでしょう。
RubyのインストールRubyでプログラムを書こうと思ったらまず、Rubyをインストールする必要があります。 手順としては、
![]() RubyはWindowsとMacの両方で使用することができるよ。 ![]() やっぱりそれぞれによって開発環境の構築の方法がだいぶ違うんですか? ![]() そうだね。また、インストールに必要なソフトがあったりと少し複雑なので、なるべく最新の情報を見てひとつずつ順番にやってみるのがいいと思うよ。公式のインストールガイドも参照しよう。
Rubyの書き方Rubyのファイルは「.rb」という拡張子をつけることで保存されます。 実際にターミナル上にHello,world!を出力するプログラムを例に書き方を紹介したいと思います。 print("Hello,world!\n") この一文だけで目的のプログラムを作ることができます。 他の言語では文末にセミコロンを打ちますが、Rubyではそれが必要ありません。 他のプログラミング言語を少しでも学習したことがある方は、Rubyがいかにシンプルであるかが分かるかと思います。 実際にRubyを使ってみたいという方は、開発環境の構築方法も合わせてご覧ください。
Rubyの基本構文Rubyでよく使う基本構文についていくつかまとめて紹介していきます。 基礎的な内容になるので、Rubyとは何かよく分からないという方でも覚えておくと今後役に立つでしょう。 if文if文は「◯◯の場合〜〜する、△△の場合〜〜する」といった条件分岐の処理を行うことができます。 「ログインできたらアカウント画面に、できなかったらエラー表示に」といった普段Webサイトを見ていると当たり前のように行なわれている処理が条件分岐なのです。 if ◯◯ then # ◯◯がtrueだった時の処理 else # ◯◯がfalseだった時の処理 end
for文for文は、繰り返し処理をする際に使います。1+2+3+4+…のように手動で足していくのは面倒ですが、「1ずつ増えた数字を繰り返し足して、100まで繰り返す」といった宣言を行うことができるようになります。 for i in 1..5 # 処理を行う式 end
このように、iが5になるまで繰り返し処理が行われます。一つずつ処理を書いていたら面倒ですが、同じような処理を複数回行う場合はfor文を覚えておくと便利でしょう。
Rubyの学習方法Rubyの学習方法としては以下の方法があります。 書籍での学習たのしいRuby
かなりわかりやすくRubyの各クラスについて触れられており、リファレンスブックとして購入しても良い名著です。 たった2日でできるRubyたったの二日でRubyの概要を理解できる参考書。 最初の入門書としてはこれで十分。 この本で一通りRubyについて学習したうえで、「たのしいRuby」などを使用するといいでしょう。 作りながら学ぶRuby入門実際にアプリケーションを作りながら、Rubyが学べる参考書です。 サンプルを動かしながら学べるので短期間にRubyでのコーディングの仕方が身に付きます。
動画での学習方法Paiza三分程度の動画でRubyについて無料で学べます。 またプログラミング問題もあるため、 自分のRubyスキルを確認することができる点もいいですね。
ミニツクまつもとゆきひろ氏が在籍しているネットワーク応用通信研究所がリリースしているRuby学習サイト。 まつもと氏本人によるRubyの解説動画などもあり、コンテンツは豪華。
ドットインストール
3分程度の動画でRubyについて学べるサイトです。 オンライン実行環境もあるため、気軽に試せます。 基本的な文法から学びたいという初心者の方におすすめです。
リファレンスサイトでの学習Rubyリファレンスマニュアル
Rubyのリファレンスマニュアル。通称るりま。 各クラスの解説もわかりやすくされています。 また、サンプルコードなども掲載されているので、困ったときに見ると良いサイトです。
Let’sプログラミング
Rubyの環境構築から条件分岐まで幅広く解説されているサイトです。 特にWindowsでRubyの開発環境を構築される方にはオススメです。
Ruby公式サイトRubyの公式サイトです。 Rubyのチュートリアルもありますので、まず試してみたいという方にオススメ。
Rubyの学習時のポイント最後にRubyの学習時のポイントについてまとめました。
学習のロードマップをイメージする目標を設定して学習のロードマップをイメージしましょう。 標準的な目標としては「Ruby on RailsでWebアプリケーションを開発できるようになる」が良いでしょう。 実際の開発現場においてもRuby単体で使うことはまれで、Ruby on Railsとして使用する場合がほとんどです。 目標を設定したら、それに向けての計画を立てて行きましょう。 学習期間が長すぎるとモチベーションを維持するのが難しくなります。 3ヶ月や半年ぐらいの期間を設定すると良いでしょう。 最初の段階ではプログラミング言語Rubyについて、基本的な構文や機能を学習するようにします。 Rubyについて理解が深まったらフレームワークRailsの果たす役割や機能について学習すると良いでしょう。
プログラミング言語の学習が初めての場合プログラミング言語の学習が初めての場合は、変数や関数、演算子などの基本的な項目をまずはしっかりと覚えるようにしましょう。 Rubyにはブラウザ上でプログラムを実行できるTryRubyという環境が用意されており、ちょっとしたプログラムの動作確認などに利用できます。
Raisの学習にはチュートリアルがおすすめ前述の通り、Rubyはプログラミング言語RubyとフレームワークRailsで構成されます。 まずはRubyというプログラミング言語は何ができるか、基本的な構文や機能を学習しましょう。 そんなに厚くない書籍を1冊購入して学習を進めると全体像を把握しやすくなります。Railsの理解は、サーバーサイドのプログラミングが初めてであれば少し時間が必要かもしれません。 学習教材としておすすめなのがRuby on Railsチュートリアルです。 これはRuby on Railsを利用して本格的なWebアプリケーションを1から作成するというもので、無償で利用できるとは思えないほど内容が充実しています。 後半になるとプログラミング初心者にはやや難易度が高くなるかもしれませんが、一度見てみることをおすすめします。
公式ドキュメントを積極的に活用するRubyは作者が日本人ということもあり、日本語のドキュメントがとても充実しています。 とても分かりやすく構成されていますので、積極的に活用すると良いでしょう。 公式ドキュメントはリファレンスマニュアルとチュートリアルなどで構成されます。 リファレンスマニュアルはプログラミング言語Rubyの全てを機能ごとに説明しているものです。 はじめはチュートリアルを参考にしながら、分からない点をリファレンスマニュアルで補う形で学習を進めると良いでしょう。
技術系サイトの使い方Qiitaやteratailなどの技術系サイトにもRubyの情報は多くあります。 情報はタグ(tag)と呼ばれる分類で整理されています。 「Ruby」や「入門」といったタグが付いている情報の中から、評価の高いものを参考にすると良いでしょう。 「Ruby on Rails」といったキーワードで検索することもできます。 またteratailでは質問を行うことができます。最初は投稿されている質問と回答を参考にするようにし、慣れてきたら自分で質問してみても良いでしょう。 質問の際は初心者マークをつけることを忘れないようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。 簡単ではありますが、Rubyについて紹介をしました。 Rubyは、日本発のプログラミング言語ですので、日本語のドキュメントも多く学習しやすいはずです。 ぜひこの機会に始めてみましょう。 執筆してくれたメンター
![]() Ruby on Railsに関してはまた別のところで解説しよう。Webアプリの開発に利用できるフレームワークで、これも幅広く使用されているよ。 ![]() コードを見てると他の言語だと文末に”;”(セミコロン)が付いたりしますが、Rubyだとないんですね。 ![]() それもRubyの特徴のひとつだね。もちろん上で紹介しているようにif文やfor文など、他のプログラミング言語で見られるような基本構文も使うことができるよ。環境構築ができたら少しずつ文法も勉強していこう。 ![]() はい、分かりました!
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