JR九州高速船、ビートル3隻売却へ　新型船1隻体制、事業規模縮小へ

会員限定有料記事　毎日新聞2020年12月1日 20時25分(最終更新 12月1日 20時25分)

JR九州高速船の「ビートル」＝福岡市の博多湾で2014年11月27日、本社ヘリから金澤稔撮影

　JR九州高速船（福岡市）は、新型コロナウイルスの影響で運休している福岡市・博多港―韓国・釜山間の高速船「ビートル」3隻を売却する方針を固めた。運航を再開する際は、新型高速船「クイーンビートル」1隻体制とする。新型コロナ流行の長期化で、運航を再開しても乗客数の回復に時間がかかると判断し、事業規模を大幅に縮小する。従業員約100人のうち一部を希望退職などで削減する。

　関係者によると、同社は当初、7月に博多―釜山にクイーンビートルを導入する代わりに従来型3隻のうち1隻を国内フェリー会社に売却し、計3隻体制で運航する想定だった。しかし、新型コロナの影響でビートルは3月以降、運休が続き、クイーンビートルの定期運航のめども立っていない。このため、クイーンビートル以外の既存船をすべて売却してコストを削減することで、事業撤退だけは回避したい考え。

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